新緑が美しい季節となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ワタクシは4月14日に日本の春を独り占めしたような素敵な会があり、その後、奈良県は當麻寺で3年ぶりに行われた練供養会式へお連れ頂きました。
生きながら西方浄土へ迎えられた中将姫の伝承を再現した荘厳な宗教劇で、1000回以上開催されているとのこと…
この単位くらいになると太古の雰囲気がしますよね
結構な高さの来迎橋(本堂から娑婆堂へつなぐ橋)の上を観音菩薩がすくい上げる所作(スクワットのようなもの)で繰り返し進むので、物凄い体力…と現実的な心配もしましたが
ミサのように清々しく美しい御経とともに、現世である娑婆堂にいる中将姫を迎えに行くさまを観ていますと
「この光景を覚えておいて、人生を終える時に迎えに来てくれると思い出せるといいな」と言った知人の言葉がなんとも抒情的でした…
色々な意味でそれは幸せな一生ですよね
こちらが極楽浄土(本堂)からお迎えにいくところ
観音菩薩様の蓮台の上にはまだ何ものっておりません(赤い➡)
こちらがお迎えに行った帰り
蓮台に中将姫をのせて(赤い➡)
その後に続く菩薩様の練り歩き
地元の方々曰く、真っすぐ前しか見えないのだそうで、付き人が一人づついらっしゃるのです
落ちたら大変ですものね!
聖徳太子の弟である麻呂子親王(まろこしんのう)により創建された當麻寺ですが
この時代の奈良のお寺は日本の他の寺とは少し趣きや意義が違うように思います
京都がイタリアなら、奈良はギリシアのような…
この例えは通じるのだろうか…
ともあれ、全ての不穏を払拭するような華やかさでした
来年、機会がありましたら是非行かれて下さいませ
2019年から4月14日開催と変更されておりますので
従来の日程をご存知の方はお気をつけて!
ちなみに午後4時からです!
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